これは、私が10年ぐらい前に見た夢です。
それ以上でも、それ以下でもありません。
6まであります。
これは1です。
衝撃的なことに、目が覚めたら6時半だった。
夕方である。夏の始まりの頃を初夏というのならば、初夜と呼んでも差し支えない時間帯だ。夜の始まりだ。
夕方に起きることはまあ、いい。何しろ昨日は明け方の4時まで飲んでいたのだから。
深夜に飲むのが好きだ。赤やゴールドやピンクのグラスが、誰のものとも知れないまま揺らめいて、掬われて、誰かにか飲まれていく。
たまたま隣に座った男の子が、乾杯から何故かカシスオレンジだった。
気にくわなかったので問いただすと少年は(実際少年に見えた)少しびっくりしたように私を見て「俺、茶色い酒は飲めないんで」と言った。
言葉通り、その後彼は恐ろしく度数の強いアルコール類をちゃんぽんにしていたが、全くおとなしく物静かで、まるで遅刻してきて場の雰囲気になじめきれていない人のように見えた。
私は彼の「茶色い酒が飲めない伝説」が気に入ってしまい、
「ビールは?」
「ウイスキーは?」
「ウーロンハイは?」
としつこく聞き出し、その都度、
「あー、ダメ、ダメ」
と彼が答えるのを楽しんでいた。私が質問をしたあとに、彼が眉を寄せてほんのちょっと考えるのが好もしくて、繰り返し質問した。
「麦茶は?」
「麦茶は酒じゃないんで」
困ったように笑った彼はあのあとどこに行っただろう。私のしつこい質問とけたたましい笑い声に辟易していただろう彼は?
思い出せない。つか、頭が痛い。
つか、頭痛がっている場合じゃない。
パーティ行かなあかんねん。
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