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子だぬきぽん 

気のせいかもしれないけれども、なんとなく秋の気配が漂いはじめた気がする。
日傘がものの役に立ちはじめた気がする。(使うと顔が涼しい)
夕方の風が、ほんの少し冷気を帯び始めたような気がする。

そう、着々と秋は足音を立てて近づいてきているのだ。
その証拠に、子ども会の子どもたちが、毎年恒例の「十五夜祭り」の寄付金を募りにきた。
今年は小学校高学年らしい女の子が3人でやってきた。
我が家は毎年500円寄付することにしている。
「よろしくお願いします」
と500円玉を渡すと、女の子たちは、まず、
「ありがとうございます」
とお礼を言った。
そして続けて、
「お菓子券はどうしますか」
と聞いてきた。
お菓子券とは何だろう。聞いてみた。
「お菓子券とは何でしょう?」
女の子のうちの一人が、
「お菓子券があると、券と引き替えにお菓子をもらうことが出来ます」
とぎこちないよそ行きの口調で答えた。
その返事は私の欲しかった答えとは少しずれているような気がした。こういう会話をどこかで読んだことがある、宮沢賢治だっただろうか。「注文の多い料理店」
それとも尾形亀之助の詩「左側を通って下さい。左側を通らない人にはチョウクでしるしをつけます。」
ともかく、なんとなくお菓子券を受け取らなければいけないような気がしてきた。
「じゃあ、一枚下さい」
小銭入れを開けようとした私を、別な女の子が
「あ、えと」
と、止めた。
「今いただいた500円のうち、100円をお菓子券代として、残りの400円を寄付代とさせていただくことも出来ます」
やけに大人びた口調で、それでも緊張しきった顔で言う。
「じゃあ、それでお願いします」
と言うと、彼女たちは「お菓子券」と書かれた白いチケットを一枚渡してくれた。

彼女たちは頭を下げて帰っていった。私に見えないところで保護者の方が待っていることを私は知っている。

ところで。
彼女たちが帰った後で気がついた。
私は子ども会の十五夜祭りに行ったことがない。
チケットを見ると、日時と、「○○子ども会」の文字が書いてあるだけ。

どこであるんだろう、十五夜祭り。
木の葉のお金をもらった商人はこんな気持ちだろうかとしばし途方にくれた。
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[2006/08/22 23:48] どうでもいいこと | TB(0) | CM(0)

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