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紐の行く末 

「そううつだもの写真展」webちらしを取り上げていただきました。
トイカメラと一緒に」の*jun*さん→記事こちら
ただただ、だらだら」ののしさん→記事こちら
生活の記録」のスプーンさん→記事こちら
どうもありがとうございます!

私がパジャマずぼん替わりに着ているナイキの半ジャージの紐が、片一方が異常に長くなり、反対の片一方が穴から姿を見せなくなるという、まあよくある事態に陥った。
ので、旦那にその旨不服申し立てをした。

そうしたら旦那が私を洗面所に連れて行き、そこにある洗濯かごの中をなにやらごそごそとし始めた。
そうして、自分の半ジャージを取り出し、

「大丈夫」

と言った。

「俺のもそうなってる」

よく見ると、旦那の半ジャージも、私のものと同じように片一方の紐が伸び、片一方がなくなるという状態になっていた。

「安心したか」

旦那が言う。

「この状態で洗濯を繰り返すと、この伸びた方の紐に他の洗濯物が絡まり、どんどんどんどん長くなっていく。そしてある日、紐がすっぽり抜け落ちている。そのときの他の洗濯物の絡まり方は尋常でない。しかし、その日を待つのだ」

私は頷いた。

「その状態で放っておくと、ゴムがどんどん伸びて腰パン状態になる」

その状態は私も見たことがある。旦那が、異常に低い位置の腰パンで半ジャージを着ていた時期があるのだ。
そのとき私は、ああ、このジャージゴムが伸びているんだなあと思った。それ以上は何も思わなかった。

「そしたらいつの間にかお義母さん(私の母)が直してくれる。それがこの状態だ」

旦那はおもむろに自分の履いているジャージのふちをべろんとひっくり返した。

そこには眩しいほどに白く、そして逞しいほどに太い真田紐が通されてあった。

「え、いつ?」
「知らん、俺が気づいたときにはもうこの状態になってた」

母よ。

職業婦人でありながら専業主婦である私の目の届かない場で旦那のジャージの修理をするとは・・・

まさか、忍びの者では?
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[2009/09/08 23:23] どうでもいいこと | TB(0) | CM(2)