少し前のことだけれど、私が電車に乗ろうとしたときに、私の横をすり抜けるようにして、同じ扉からふんわりなにかの植物の綿毛が乗ってきた。
扉が閉まり、電車がことこと走り出しても、綿毛は車両内をふんわかふんわか漂っていた。
床に落ちてしまわないか、ついつい心配で目で追っていたのだけれど、全くそんな気配はなく、ふらりふらりとお行儀悪く綿毛は車両を散策していた。
そして、次の駅に着いたとき、まるで自分の意思でそうしているかのように、すーいと近くの扉からホームへ降りていった。
今は綿毛もあんな風に旅をするのかねえ。
それとも散歩に出かけただけで、次の列車にさっきそうしたみたいに乗り込んで、元の駅に帰るのかしら。
そんなことを考えた、何でもない出来事であった。
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