海に行ったのだ。 行ったのは7月22日。先週の日曜日である。 段々時系列がおかしくなってきているこのブログ。 無情にも月日が流れる中、ネタだけが粉雪のように積もっていっているのである。 行ったのはおなじみ南さつま市坊津町「B&G海洋センター前ビーチ」である。 そう、海開きはここで、みたいな暗黙の了解がわが夫婦間にはあるのだ。 もともとあんま開拓精神ないしな。 マックではチーズバーガーしか食べないし、 モスバーガーではモスチーズバーガーしか食べないし、 とんかつは「竹亭」しか行かないし、 見たことのある映画しか見ないしな。どんだけだ。 しかし今年の夏は、ちょっと違うのである。 新しい足ヒレ。新しいシューズ。 そしてさらに新兵器投入。  これ→ これ、おもり。 海女さんたちが海に潜るときに腰に巻いてたりする。 昨年までウエットスーツの浮力でなかなか潜れなかった私だが、とうとうこの夏、釣具屋「ポイントペグ」で購入した。 おもりをいくつ買えばいいのかよく分からなかったが、「体重の一割程度」と聞いたことがあったような気がしたので、4つ買ってみた。1つ1kg、4個で4kg。 これを腰に付けて、マーメイドデビューである。 多少考えなしのところがあるので、いきなり4つ装着してみた。 おもりが4つ連なっている様子からデンライナーを連想したのか、今後旦那から「電王」と呼ばれることとなる。 腰に付けると、ずっしり重い。 妊婦体験のようだ。 いやな予感が脳裏を横切ったが、そのまま海に入ることにした。 快晴。 波はなし。 最高のコンディションである。(海はな) 足ヒレが邪魔で歩きづらいので、浅いところは泳いで移動する。 ある程度の深さのところで、先導していた旦那が言った。 「この辺でまず練習してみたら?」 私も旦那に倣って、立ち泳ぎをしてみた。 ごぼっ。 すごく、沈んだ。 普段、スエットスーツ着用時には、立ち泳ぎをすると、胸の辺りまで体が水面から出ている。 今、水面から出ているところ、目から上。 目から上。 息デキナイ。 通常の状態では、海の中ではシュノーケルで口呼吸をする。 鼻が水中メガネで塞がっているからだ。 シュノーケルの中に入ってくる海水は弁から自動的に排水される。 排水されないときには、思いっきりシュノーケルに息を吹き込めば、シュノーケルのてっぺんから水が潮吹きのように抜ける。 今、弁は水中である。 シュノーケルの中には水が詰まっている。 これを抜かないと息ができない。 そう思った私は、何度もシュノーケルに思いっきり空気を送った。 その瞬間、体に力が入るので、頭のてっぺんまで一旦水に沈む。 またシュノーケルに水はいる。 また息送る。 また沈む。 またシュノーケルに水はいる。 また息送る。 そうしているうちに、苦しくなってきた。当たり前である。息を吹くばかりで、吸うタイミングがないのだ。 アホである。 シュノーケルを口から外せばよかったのである。 そうしたら水面に出た一瞬に息を吸うことができたはずなのである。 でも、パニックに陥った人間って浅はかね。 「シュノーケルに入り込んだ水を抜かなければならない」 という考えにとらわれてしまって、同じ行動を何度も何度も繰り返すのである。 そのうち、とうとうシュノーケルの水が咥内に入ってきた。 ごぼっ そうなったら、もう終わりである。 水は絶え間なく口から入り込み、その塩辛さに咳き込みながらまた水を飲む。 そこでようやく昼行灯の旦那が、私が必死に「×」のマークを送っているのに気づいて、浅瀬に引きずりあげてくれた。 「み・・・水・・・」 パラソルのところまでなんとか辿り着き、お茶を飲みつつオエオエいいながら、私はある漫画のことを思い出していた。 それは小さいときに家にあった漫画で、父か母のものだと思うのだが、いわゆる「難病純愛」モノのストーリーであった。題名は覚えていない。 主人公の男女は恋人同士。(仮に男主人公を大翔(ひろと)、女主人公を陽菜(ひな)とする)←「たまひよ2006年名前ランキング」より 大翔はスポーツ万能、成績優秀、正義感に溢れ、何かは忘れたが大志を持つ、完全無欠な学園の人気者。 陽菜はちょっとドジだけど憎めない、活発な女の子。 何でか二人は付き合っていたが、ある日、二人を不幸が襲う。 大翔が不治の病に冒されていたことが分かるのだ。 しかも残された時間はあとわずか・・・ 陽菜は悲しみのどん底からはい上がり、どんなことがあっても大翔を支えていこうと決意する。 しかし大翔は病を受け入れることができず、やけになってみたりする。 どんどん病気が進行し、歩くことすらできなくなってしまう大翔。 陽菜の献身的な愛によって、精一杯生を全うしようと決意するも、鉛筆が持てなくなっていたり、不良グループに襲われそうになっている(未遂)陽菜をただ見ていることしかできない自分をふがいなく悔しく思うのであった。 そして、ラストシーン。 陽菜は大翔の遺灰の一部を家族から譲り受けていた。 夕日の沈みかける海辺に佇む陽菜。 彼女は遺灰を海に流し、そして自分自身も太陽の方に向かって海に歩き出すのだ。 「待って・・・大翔さん・・・。私たち、何もかも急ぎすぎたわ・・・そうでしょう?・・・」 この救いのないラストは何? 「誰愛」ことドラマ「もう誰も愛さない」でさえ登場人物皆殺しの中、吉田栄作と山口智子の子どもが生きていることを匂わせるラストだったっつーのに! つか、子供心に「この女、ハンパな肝じゃねーな」と思ってたけど、今回その考えがますます強固なものになった。 水、危険。 そういうわけで、休憩をとったあと、今度はおもり1個で挑戦してみることにしてみた。 「デンライナーじゃなくなった」 おまいは嫁を殺す気か。 おもり1個。 ちょうどよかった。 耳抜きができないのであんまり深くは潜れないが、海底に手が届く。 海中から、空を眺める。 一瞬だけ、海の住人の色に染まることができた。
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夜の写真を撮ったことがなかったので(桜を撮り逃げしたことはあるが)、中央駅付近に行ってみた。  夜のアミュラン  光の色が変わるので、いろんなバージョンが撮れたが、これが一番ビールを飲みたくなった。 そうこうしているうちに、別のカメラに、あってはならないことが。  折れた。(帰宅後撮影)  正常な状態。  痛々しい傷跡。 「オリビアを聴きながら」なのである。こんな日が来るとは思わずにいたのである。(少しは思え) どっちかって言うとコブクロ気分でいたのでいる。♪共に歩き 共に探し 共に笑い 共に誓い(誓い?)・・・(以下略) これ、両面テープでくっつくかな・・・
さて。  これ、なーんだ。(きうちかつ「やさいのおなか」風に) ↓参考資料「やさいのおなか」 きうち かつ 福音館書店 (1997/01) 売り上げランキング: 7518
あたしゃ、中身が何か分かってても、ちょいと腰がひけてしまったよ。 なんというか、タマネギ星人というか・・・ 最大級譲歩してもグロテスクカテゴリだよね。正体は、  じゃーん 「花に浮かぶ島」沖永良部島からやってきた、「えらぶゆり」の球根である。 この間、高校野球の県大会の応援に行ったときに、保護者の方が贈って下さるって言って下さったんだよね。 それにしても、ユリの球根て、こんなにでかかったっけ・・・? チューリップとかの球根の大きさを遙かに凌駕してるよね・・・ 一つが、握りこぶし大だよ・・・すごい高級品なんじゃ・・・ 切り花として出荷する以外は、球根を主に出荷している沖永良部島。 (切り花も、蕾のうちに出荷する) 球根を肥やすために朝一番にその日に付いた蕾を手作業で切り落とす。 そうでないと花に栄養がいって、よい球根が収穫できないという。 そのため花が咲いている畑は、怠け者の畑と言われることもあるそうだ。 働き者の島、沖永良部島からやってきたゆりの球根。 来年のには綺麗な花が咲くかな、育てられるかな。 こんなにたくさんはきっと私は植えられないので(エセベランダガーデナーなので) ただいま里親募集中なのだ。※7月30日訂正 里親様決定致しました。 申し出て下さった方々、どうもありがとうございました。
※この記事は、
黒い三連休 黒い三連休2
の続き記事です。 だから何って言われたら困るけど、もしよかったら読んでみて下さい。連休3日目。ようやく最終日だ。 しかし本厄の神様(?)は未だ私から離れてはいなかったのである・・・ 前日が前日であったので、私は連休の最終日をおとなしく家で過ごすことにした。安静というやつだ。 しかし、なぜかふと私はこう思ったのである。  私はタオルを保管している箪笥のある部屋へ向かった。 それが悪魔の囁きであることに気づきもせずに・・・ 廊下から前兆はあった。 いつもの、立ちくらみだ。 立ちくらみは、タオルを出そうともたもたしているうちに、最高潮に達した。  このまま後ろに倒れたらやばい! そうだ! 箪笥を壁にしたら・・・ そこまで考えたかどうかは覚えていないが、とにかく私は千鳥足でその場を半回転した。 回転性の目眩なので、自然にそうなったのかもしれないね、うん。 そして、最悪の悲劇が私を訪れた。   神様、私が何をしたというのですか? なにかの啓示なのだとしたら、できれば口で言って下さい。
昨日のあらすじ 旦那と一緒に行った美容院で突然の腹痛に見舞われるあや(32才・主婦) トイレで一歩も動けなくなったそのとき、ケータイを片手に持った男が現れた! どうなる! あや! どうなる! 男のストパー液!そんなこんなで、意識が遠のいたり、完全にブラックアウト状態になったり、少し目を開けられたりしているうちに、救急車がやってきた。 なんだかんだで訳の分からないうちに救急車に乗せられた。 救急隊員のおっちゃんが無線でどこかに連絡している。 「激しい腹痛を訴えている模様。二十代の女性です」 「32です」間髪入れず、旦那が訂正を入れる声がした。旦那も同乗していたらしい。 「えーっと、カレシ?」 「夫です」 「それで、そちらさんは・・・」 会話だけが切れ切れに聞こえてくる。 「119番通報したものです。○○大学で研修医をしているものです。彼女の状態をずっと見ておりましたので同乗させてもらいました」 救急車内に安堵感が広がるのを感じた。 お医者さんがいるというのがどんなにか力強いものなのか、私にも伝わってきた。 「妊娠の可能性はありますかー?」 「・・・ないです・・・」 「既往症とか、大きな病気をされたことはありますかー?」 救急隊員のおっちゃんが聞いてくる。 「既往症・・・(頭の中で変換できない)」 旦那のほうを向いたらしく、旦那ははっきりきっぱり答えた。 「うつ病で4年間通院しています」 ・・・うつ病とはちょっと違うんだけど・・・まあいいか。 「手術とかしたことはありますかー」 「・・・手術・・・あ、盲腸を切りました」 「少し落ち着いてきましたね」 他の隊員さんが優しい声を掛けてくれた。 「はい」 「腹痛の程度はどう?」 「一番痛い状態よりはよくなってきているような気がします」 そこで、メインで質問をしてきたおじちゃんが困ったように言った。 「腹痛も気になるけど、このぼーっとした感じの目の動きと、ろれつが回っていない感じが気になるんだよなあ」 「え、余り普段と変わりありませんけど」 はい、旦那の言うとおり、これは地です。後に旦那の語るには、救急車は他の車を蹴散らしながら物凄いスピードで病院に向かっていったらしい。 病院に着くと、私よりもタッチの差で遅れて到着したものの、明らかに私より重症と思われるおばあちゃんが到着したので、そちらを優先することになった。 「じゃあ、彼女の血圧測っておきます。」 ストパー研修医さんがぱっぱっと医師と打ち合わせをする。 「血圧と、点滴、血液検査、CTの準備でいいですか」 「助かるわー、ごめんねー、休日当番医で人手が足りないんだよねー」 そういえば、日曜日であった。 血圧と、血を抜いたところで、看護師さんが血圧セットを持ってやってきた。 「ごめん、もう一回血圧測らせてね」 彼女なりに納得いかなかったのだろうか。 しかし、私は元々低血圧なのである。看護婦さん、申し訳ない。上が80台というのは、私にとっては普通のことなのだ。 ようやく医師がおばあちゃんの処置を終えてやってきた。 「妊娠の可能性はないですか?」 「ないです」「ないです」やけにはっきり同時に答える夫婦二人。ちょっと虚しい。 エコーで内臓を見るという。 「うわー」 「これが○臓ですね」 旦那とストパー研修医さんはモニターの解説をしながらすっかりうち解けているようだった。 つか先生、私にもモニター見せて下さい。(←モニターの後頭部しか見えなかった) そして痛みの総本山、下腹部にエコーが差し掛かる。 「見 え な い ね」 「見 え な い で す ね」 腹部にガスが溜まり、そのガスのせいで、内臓が見えない状態になっているという。 それは、恥ずかしいことのような気がする・・・ 家に帰って、真っ先にインターネットで調べたのはこのことだった。よかった。結構みんなガスでエコーができないのね。 「取りあえず外妊(子宮外妊娠)の可能性はないので、ここで特別な処置をする必要はないでしょう。 それよりもこのちょっとぼーっとした目の感じと、ろれつが回っていない感じが気になるんですけれども」 だから、それは地なんです。ってば 「既往症があるとのことなので、飲んでいる薬を教えて下さい」 と言ったところで、別の患者さん到着。火が点いたように泣き叫ぶ子どもの声が聞こえる。 「あー、ちょっと待っててね」 先生と入れ替わりに看護士さんがメモを取りに来た。 「お薬手帳持ってきてます?」 それが、どんなときも、絶対外出のときは持ち歩いている「お薬手帳」を、なぜか今日に限って忘れてきたのだ。本当に、これは不思議としか言いようがない。 「あ、でも覚えてます。抗鬱剤がトレドミン100mg、パキシル10mg、抗不安剤が・・・(以下立て板に水を流すように飲んでいる薬を羅列)」 それを聞いていた、ストパー研修医さんが、旦那にぼそっと言った。 「頭はしっかりしているようですね」 「よく頑張ったね」「えらかった、強かった」などという言葉を残してこちらの処置スペースに戻ってきた医師に、ストパー研修医さんがごにょごにょ何か言う。 「あ、じゃあCTなしで」 そして私のほうを向いて、 「今日は痛み止めの薬を入れますから、点滴が終わったら今日は終わりにしましょう。痛み止めの薬、出しておきますね」 そして看護婦さん登場。 まだ納得いかないのか、今日3度目の血圧検査。 「座薬大丈夫ですか?」 「ぜんぜんOKです」 ボルタミン(座薬タイプ)を入れるので、カーテンを閉めたのに、なんの考えもなしに入ってくる旦那と研修医さん。 「あ、まだ入れてません」 なんのコントだ。 ここで研修医さんは一段落ついたので帰ると仰った。 携帯番号と住所を聞いて、旦那に玄関まで見送ってもらった。(タクシー代は頑として受け取らなかったそうです) 最後に 「専門のお医者さんにもう一度見てもらった方がいいです。ちょっと心配です」 と忠告して下さったそうだ。 本当にありがとうございました。 そしてこちらも点滴が終わったので帰ることに。 迷惑をかけてしまった美容院に車を取りに・・・ 「何事もなくて本当によかったでした」 スタッフさんたちの笑顔が、申し訳ない気持ちを少しだけ和らげてくれた。 完・・・そして魔の3日目へと続く
お久しぶりなのである。 お久しぶりなのであるといっても、更新ペースはいつもどおりなので、何がお久しぶりなのか全く分からんとの向きもあると思うが、私にしてみれば黄泉平坂から帰ってきたような心持ちなので、勝手に感傷に浸らせて頂くのだ。 ちなみにこのブログ、敬体ではなく(主に)常体で書かせて頂いているので、表現に困るときがあるのである。それはおいおい。 ついこの間、三連休というのがあった。 元々期待してはいなかった。 根っからネガティヴなので、「なんとなく楽しそうな予感がするもの」を「楽しみにする」ことをやめてしまっているのである。 だからといって、あんなにひどい三連休になるとは思わないじゃない? そんな三連休の記録である。 一日目:台風到来 これはもう、仕方がない。 自然災害は仕方がない。 何も言うべきではない。 家でおとなしくしていた。 夜、腹痛がしたので、旦那が近所の薬屋に痛み止めを買いに行ってくれた。 痛みとともに寝た。 そのくらいである。 二日目:腹痛到来 (※なお、途中から意識が完全になくなっていたので、数人からの話を元に構成しています) 二日目は台風一過で晴れていた。 かねてから旦那が、 「髪を切りたい、そして染めたい」 と呪文のように唱えていたので、私もついでに髪を切りに行くことにした。 共白髪とはよく言ったもので、私も旦那もちょっと引かれるぐらいの若白髪なのである。 美容院では早速ダンベル小屋に通され、カラーが始まった。 (※私の通っている美容院の一階フロア。コンクリート打ちっぱなしのオサレな空間が、ゲーム「おいでよどうぶつの森」で一時私の村に住んでいた「ゴリラのダンベル」というキャラの部屋に酷似していたため私の心の中で命名。ちなみに冬場は寒い。) そしてカラーが終わり、カットへ。 もっさりしてきたところを梳いてもらうだけなので、あっという間に終わる・・・はずだった。 担当の美容師さんと談笑していると、突然腹部が痛み始めた。 しかも痛み始めた、というような可愛らしい痛み方ではなく、いきなりMAXできた。 「あだだだだだ」 半笑いで痛みを訴える私。 「急にお腹が痛くなってきました」 まだこのときは美容師さんも余裕があった。 「えーと、どうしましょうか」 「取りあえず、旦那呼んでもらっていいですか?」 もうカットもカラーも終わって、ソファで雑誌を読んでいた旦那が、なになに?というような感じでやってくる。 「腹が痛いから、車の中から薬とってきてくれる?」 「あーはいはい」 車に薬を取りに行く旦那。 顔なじみのアシスタントの女の子が、 「ぁ、お水いりますよね」 とさっと取りにいってくれた。 しかしこのとき、本当に私の腹痛は限界値を超えていた。 こんなときに、薬を飲むとどうなるか。 水は、この世で最も吐きやすい飲み物である。多分。 私の体が涸れ井戸だとしたら、薬を飲むための一口の水は、立派に呼び水の役割を果たした。 「・・・吐きます」 一階、大わらわ。 トイレに担ぎ込まれる私。 自らもう一口の水を志願し、2回目のゲロリーナを済ませた私は、あまりの腹の痛さに、トイレの床に寝転がった状態から完全に動けなくなった。 「ここだとお店の迷惑になるから、車に移動しよう、起きあがれる?」 旦那はしきりに言うが、私は腕も動かせない状態だ。首も動かすこともできず、うんともううんともいえない。 ガマだったらよかったのに、というくらいの脂汗をかきながら、必死に痛みに耐えていた。 その時、頭にあったのは、たった一つ。 「・・・救急車・・・」 「・・・え」 明らかに旦那は戸惑いの色を見せた。 店の前に自分ちの車があるのに救急車を呼ぶのは・・・という思いだったのだろう。 他のスタッフも騒然としていた。 店長始め、店から救急車を出すという経験をしたスタッフがいなかったらしい。 どうする? どうする? どうする?! トイレに放置されながら、時間だけが経っていく(私の中で) そのとき、一本の携帯電話を取り出した男がいた。 さっきまで、私の隣の席にいた男性だ。 「・・・はい、意識レベル300、・・・(なんか色々言ってる)・・・はい、お願いします」 その男性は、前髪にストパーの液をつけたままで、店長と旦那に向かって言った。 「救急車、呼んじゃいました。」 「自分は、○○大学病院の研修医です」 明日に続く(疲れたから)
 金曜日(13日)市民球場に高校野球の応援に行った。 相手は昨年の全国四強・・・ ガビーンでも一瞬だけど、リードした瞬間があるんだよ。 負けてしまったけれど、夜に旅館に差し入れに行ったとき、子どもたちはみんなすがすがしい顔をしてた。 「オマエ5回で帰っただろ!」 早速責められる。 よく見てんな。レフトのくせに。 用事があったのだよー。 「秋の新人戦のときにまた(鹿児島に)上がってくるので、また応援来て下さい」 ・・・そうか、君たちはまだ2年生だったな。
いい加減、病院のことも書いておかなければと思うので書いてみる。 ドゥルルルルルルルル(←ドラム音)♪  私、この度、 また転院致しました 続きを読む
A.H(仮名)さんが忙しそうにしていたので、 「何かお手伝いできることありますか?」 と聞いてみた。 A.H(仮名)さんは少し考えて、 「じゃあ、詩を書いておいて下さい」 と答えた。 「・・・詩?」 「はい、自分が郵便局に行っている間に詩を書いておいて下さい」 そう言って、A.H(仮名)さんはさっさと郵便局に出かけてしまった。 だから、私は詩を書くことになった。 ・・・詩 ・・・ポエム ・・・ポエトリー 突然、「はい、明日は東大卒業後マサチューセッツ工科大学に留学していたヤングでエグゼクティヴなイケメン(死語)とお見合いをしますよ」と言われたような気持ちだ。 分かりやすくいうと、ハトが豆鉄砲をくらったような気持ちだ。 なぜ私が詩。 突然詩を書くというのはとても難しい。 しかも詩らしくしようとすると、途端に私の中の乙女心が溢れ出すのか、妙にポエミーな表現になってしまう。 恥ずかちい。 それでも書いた。 一生懸命書いた。 なんとか、A.H(仮名)さんが帰ってくるまでに、完成させることができた。 「書けました」 と持っていくと、 「本当に書いたんですか」 と驚かれた。 ジョークだったらしい。 A.H(仮名)さんは、私のポエムにざっと目を通し、若干怒りを帯びた声で言った。 「普通じゃないですか!!」 なんの騒ぎかとわらわらと集まってきた人々も、口々に、 「普通だね」 「うん、普通だね」 と言う。 今更、 「詩を書いて下さい」 という指令が、 「ボケて下さい」 「奇異なものを書いて下さい」 「なんかワケワカランものを書いて下さい」 という意味を含んでいたことを悟る私。 しかし、その場にいる全員から「詩の才能はない」という烙印を押されながら、 「  普通  」 という言葉が、妙に嬉しかったのであった。
全てのアクセサリーメーカー(ブランド?)さんに声を大にして言いたい。 全ての日本人にピンクゴールドが似合うと思ったら大間違いだ!大間違いだ!大間違いだ!(エコー)お兄ちゃん、どうしてかわいいデザインのネックレスは 「こちら、ピンクゴールドのみの扱いになっております」 なのん? なんで蛍すぐ死んでしまうのん? (32才・パーソナルカラー:夏冬タイプ・主婦より)
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