大学生だった彼は、深刻そうに私に相談を持ちかけた。
「俺・・・顔が『イジリー岡田』に似てるって言われた」
私が彼にかけるべき言葉は分かっていた。なのに私は、とっさに、
「ぁ!」
と言ってしまった。
彼は悲しそうに席を立った。
また彼は、あるとき、眉間に皺を寄せてこう言った。
「最近なんとなく、毛根の勢いが衰えてきたような気がする・・・なんか、髪の密度が薄くなったような気がしてならないんだ」
見た目的には何とも感じないレベルだったので、またつまんないことで悩んでるよこの男は。と思って、手の平で彼の髪をぐしゃぐしゃしながら答えた。
「何言ってんの!まだ若いのに。(私は当時からおばちゃん臭かった)大丈夫大丈夫、見た感じ全然分かんないし、触った感じも・・・ぁ!」
彼はがたんと椅子から立ち上がり、小さな声で、
「おまえ『ぁ!』とか言うな!」
と捨て台詞(?)を吐いて去っていってしまった。
だって、なんか髪と髪の間に空間を感じたんだもん。必要以上に。
あれから約十年、彼は3人の子の父親である。
そしてイジリー岡田も当時のポジションを保ったまま奇跡的なまでの現役っぷりである。
人間、大事なものの前では、若い頃の外見的コンプレックスなんて、あっという間にとるに足らないものになるのかもしれない。
お子様方に関しましては、今のところ、奥様の遺伝子に乾杯といったところである。
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このインフルエンザ全盛期に、ひとり風邪をひいてぽつんと伏せっておった。
私が苦しそうにしていると、「チョー忙しくてチョー忙しくてチョー忙しい」様子でここのところ不機嫌な様子だった旦那が、重い腰を上げて薬を買ってきてくれるという。
ありがたいことである。
旦那「特に重い症状はありますか」
私「のど! のどに効くやつを買ってきて下さい!」
・・・・・・・・・
旦那「総合感冒のやつでいいかな(独り言)」
のどに効くやつをお願いします。なんだろう、このマイペースな言動。
普段は気にならないんだけど、こういう、自分にダメージがあるときに聞くと激しく動揺する。
ようやく!
ようやく!
ようやく!
ようやくYASHICAで一本撮り終った。
フィルム入れに(初歩的な)失敗を重ね、はやる気持ちとは裏腹に、現像までに3ヶ月という時間が経ってしまった。
まあ、このフィルム入れたのも「カメラのキタムラ」のおっちゃんだけどな。
とにかく、現像した。
帰る道々、写真を繰りながら、笑いが止まらなかった。
夜のファミレスで一人でテーブル席に座っていた女子高校生が、ふと光ったケータイのメールを読みながら、何ともいえない幸せそうな顔をして笑ったのを思い出した。
私は今、彼女と同じ顔をしているだろう。そう思いながら歩いた。
いつもより大きな画像でお送りする。(断言)
木立

なんかの花

桜の枝と花と空

このアングルを(交通量のさかんな)歩道で撮るには相当感受性が鈍くないと無理だと思う。

めっちゃ切れ味鋭い。
サスケって感じ。(誰)
高嶺の花に、恋をしてしまったかもしれない。
サカモトさん、ほんとに私でいいんですか?
LOVE
うちの近所のBOOK OFFで「僕は妹に恋をする」の10巻(最終巻)だけ買っていったの誰?(オロオロ)
というわけで昼間に慈眼寺公園(桜公園)に偵察に行ってきた。
※鹿児島市慈眼寺公園桜情報2007の記事はこちら(すぐ下)どうでもいいんだけど、桜公園に登る道って、スゲー交通量が多いのね。
そいで、右側に歩道があるから歩道を歩くじゃない。
そしたらいきなり歩道が左に移る瞬間があるのね。
渡れないよ。
渡れる交通量じゃないよ。ひっきりなしだからね。
そいで、仕方なく右側を歩いていたら、桜公園の手前に、大きなところてん屋さん?何屋さんか分かんないけど、なんか作ってる工場みたいなお店があるのね。
そこの一角から、歩道に向かって、あ、車道に向かって、ものすごい勢いで湯気が噴き出している場所があるわけ。
場合によっては湯気ではなく蒸気が当たってしまいそうなくらいの勢いで吹き出してくんの。
こう、湯気が少ない瞬間を狙って進むわけなんだけど、あれはどうなの?
リアル○×△※~だよ!(そういう、蒸気をよけながら進むゲームがあったような気がするんだけど、思い出せないので曖昧な感じに書いてみた。ブレスオブファイア?)
ほんとにどうでもいいんだけど。
それで、桜公園到着。

遠目にも一本だけ光ってる木があるよ!
ものすごい昂揚感。
あの桜の下に誰かが待っていそうな気がして・・・
いや、そのゲームはやったことないけど。

ほい!

ほい!

全体的にはこんな感じ。
相変わらず凡庸な感じでごめんなさい。
やっぱりこの一本だけソメイヨシノではないらしい。
ちょうど管理の人が来てたので、誰かが聞いていたのが聞こえてきた。
だから何桜かって言われると困るわけだが、とにかく違うらしい。
ピンホールカメラとYASHICAも持って行っていたので、ピンホールでもうにゃうにゃやってみる。
そうこうしているうちに桜を撮りにきた人が現れたので、逃げるように場所を譲る。
「おお、びっくりした。気分が悪くて寝てるのかと思った。」
フレンドリーおじちゃんだったようで、私の自慢のピンホールカメラに興味を持ってくれたみたいだった。
「何してたの?」
(私はそのとき、枝越しの空を撮るためにピンホールの横に寝転がっていた。枝の角度とか、あるじゃん。)
「ええっと、針穴写真を撮っていました」
教師に立たされた子どものように答える私。年配の方(失礼)はこれで分かって下さることが多いのだが、フレンドリーおじちゃんは、
「なるほど」
と深く頷いたあとで、
「それはどんな写真?」
と聞いてきた。
説明しづらいナリ。
私自身がピンホールの仕組みを理解してないので(てへ)、レンズを使わずに撮るカメラで~、ピントが全画面に合うこととか~、多重露光が出来ることとかが特徴で~、自分でシャッターを開く時間を調節できるのが魅力なんです~
みたいなことをしどろもどろに言った。
「どんな写真が撮れるのか、見てみたいな。持ってないの?」
とフレンドリーおじちゃんは言って下さったが、生憎写真は持ち歩いていなかったのでそう伝えた。
「自分のように、いろんな写真を見たい人もいるから、写真を持ち歩いてくれるといいな」
超いい人だ!

夕方になってきたということもあり、
また写真家の皆さんが増えてきたということもあり、私は帰ることにした。
デジイチのフィルターを替えていたフレンドリーおじちゃんに、
「お先に失礼します」
と言うと、フレンドリーおじちゃんは、
「機会があったらまた会いましょう」
と笑いながら言って下さった。
私は何故か、
「ここが満開になったら、また(私は来ます)」
と「潮騒」のヒロインのようなことを口走ってしまった。

帰りに寄ってみた、
例の公園。
いい苔である。
この道が民家に繋がっていることを知り、愕然とした次第である。
桜の開花予測によると、鹿児島は3月の終わりで、全国で一番最後なのだそうだ。
しかし、人に聞いた話によると、鹿児島の気象台にある標本木は慎重なたちなのかのんびり屋さんなのか、めちゃめちゃ開花が遅いらしい。
市全域が満開になっていて、市民が花見でドンスカ盛り上がっていても開花宣言はまだ、ということもあるらしい。
どんだけ奥手なんだ。標本木。
アンチテーゼ? アンチテーゼなの? 何らかに対する。
などと考えていたら、思いついた。
もしかしたら、桜、とっくに咲いてるところ、あるんじゃね?
スゲー近くに、あるんじゃね?
というわけで、とっさに行ってみた。
夜の慈眼寺公園(桜公園)
咲いてる!
咲いてるよ!
桜公園の中には、種類が違うのか、毎年一本だけ他の桜より早く咲く桜の木がある。
それが、咲いていた。

これ→
はい、そうだね。小細工してるね。加工してるね。
まって、広い気持ちで話を聞いて頂戴。
落ち着いてカメラを構えられない状況があったのでござる。
状況↓
その桜の木の下で、広島風でいうと「ナガレカワっぽい」若者の集団15人ぐらいがビービーキュウ中。
平日ですぜ。(いいけど)
完全に出来上がってビニールシートを敷かない優勝祝賀会ぽい会場となっている樹下で、どうする。
フラッシュ一発炸裂、走って逃げる。
→ ちょっとイタい人の振りをして何知らぬ顔をして木に近づき、夜景モードでささっと撮影。

スゲーテンパった感じの写真が撮れた。(加工前)
私の写真人生(何だろうそれは)を打ちのめすかのような出来映えである。
明日晴れてて、調子が良かったら昼間にリベンジに行ってみよう。
そうしよう。
えっと、さだまさしさんの「関白宣言」ぽく読んでみて下さい。
↓ココカラ↓
あなたが職場に行く前に
言っておきたい事がある
かなりきびしい話しになるけど
アタシの本音を聞いて頂戴
あなたが起きるのは午前7時
あなたが仕掛ける目覚ましは4個
どうして最初に鳴る目覚ましの時刻が5時45分
スゲ早い
次に鳴る目覚ましの時刻が6時15分
30分後
もう少しコンパクトに鳴らして欲しい
出来る範囲で構わないから
忘れないで頂戴
「毎日目覚めが悪いんだよね」というその理由が、
多分その変な目覚ましのかけ方(5時45分・6時15分・6時45分・7時)だってことを
あなたにはあなたにしか
出来ない寝方もあるけど
目覚ましと目覚ましの間のスパンは
あなた完全に熟睡してるから
目覚ましをかけることと7時に起きること
どちらも同じ、結果を大切にね
「5時45分は早すぎると思うの」と言ってみると
「俺も常々そう思っていた」
との返事
たやすいはずでしょう 切ればいい(目覚まし機能を)
アタシは7時に起きるならば、目覚ましは6時45分、50分、55分、7時。
多分寝坊はしない。
しないんじゃないかな
ま、するけどね
多分年をとっても
アタシより後にあなたが寝ることはない
例えわずか一日でも
アタシより先にあなたが起きることもない
何もいらない
あなたの顔で一番見慣れた顔は寝顔だったと
アタシは思うから 必ず思うから
忘れないで頂戴 ちゃんと目を閉じて寝ることを
忘れないで頂戴 ちゃんと目を閉じて寝ることを
(※旦那は瞼が足りないのでいつも目を開けているように見えます。怖いです)
だって、仕方がないではありませんか。
もう、終わっってしまったのだと思ってしまっていたのです。
最後の最後まで行ってしまったのだと。
これ以上は無駄なことだと。
だから、蓋を開けてみました。
そこにはまだ巻き終わっていないフィルムが、暑さにやられた蛇のようにぐったりと絡まっていました。
私を嘲笑うかのように、「けけ」と他の誰にも聞こえない声で笑いやがったのです。
私は蓋をとっさに閉めました。
心臓はばくばくと音を立て、自分の失敗を苛みます。
これが、私の、もう何度目になるか分からないくらいのフィルムカメラ失敗。
巻きの途中で蓋を開けてしまったのは初めてでございました。
無事な部分があると信じてカメラ屋へ。
8枚、無事でございました。
24枚中、8枚。1/3。
こういうとき、私たちの世代は無性にシャムシェイドが懐かしくなるのでございます。嘘です。
無事だったものの一部分を。

(霧島アートの森の)基地から見上げた青空。
地面に寝かせると安定いいなおい。
アクティブなクモの巣にも見える。

走っている車を撮りたい。
難しいー。

同じく走っている車を撮りたい。
3回シャッターを切ったので、色彩が薄くなってしまった。
やっぱ、一回一秒くらいでいいのかな。
夏も冬も、光の強さはそんなに考えなくていいような気がしてきた。
室内と室外の違いぐらい?

室内盗撮。
ここで働いていらっしゃる方が、
「ここはどこかのオフィス?」
と尋ねてきたので、
「はい(あなたが働いていらっしゃるオフィスですよ)

」
と答えておいた。
一応分かんないようにモノクロ気味にしておいた。
明日も撮りたい。
いつでも撮りたい。
2月2日から3月2日までの間に一回病院に行っていると思うんだけれども、「お薬手帳」に記載し忘れたのか記録がないので、多分何事もなく診察が行われたのだと思う。
記録が残っている、3月2日の診察の記録を書こうと思う。
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