私のカウンセリングの先生は自分のカウンセリングルーム経営だけではスタッフにお給料が払えなかったので(当時)、休みの日に病院のカウンセリングにバイトに行っていた。(働き過ぎやろ・・・)
先生「びっくりした! 病院のカウンセリングびっくりした!!」
私「はー、なんかありましたか?」
先生「クライアントさんが、びっくりするほど喋らない!!」
先生の言うにはこういうことらしい。
普段自分のカウンセリングルームに来るクライアントさんは、今すぐ相談に乗って欲しい人とか、辛くて辛くてたまらない人とか、とにかく話したいことがあってそれを先生に聞いてもらい、助言を受けるためにカウンセリングルームに訪れているのだ。
で、料金が10分1000円計算で、「30分コース(3000円)」、「50分コース(5000円)」という料金プランなので(これでも安い方よ)もうそれは一分一秒を惜しんで話すわけである。
人によっては
「話を聞いてもらう」
という行為でカタルシスを感じる人もいるので、先生は50分間のクライアントさんによるマシンガントークにかろうじて、
「そう・・・」
とか、
「なるほどね」
などの合いの手を入れるのが精一杯のときもあるらしい。
そんなクライアントさんも、特に先生の助言なくっても、ただ先生に寄り添ってもらうだけで頭の整理ができたり、そこから客観的に離れることができたりするので、
「今日は先生にお話聞いて頂いてよかったです(にっこり)。本当にありがとうございました」
といって帰っていく人が殆どらしい。(いや、先生はほんとにしっかりした実用的なカウンセリング技術をお持ちの先生で、私はめちゃめちゃ信頼してるよ)
ところが、これが病院のカウンセリングになると、
先生「なんかねー。喋らないんだよね」
先生「そういう人って、自発的にカウンセリング受けたいっていう人ばっかりじゃないのよね。
例えば主治医にカウンセリング勧められたからなんとなく来てる人とか、
顕著なのは親に付き添われた思春期の子たちなんだけど、
とにっかく話さないわけ。
アンタにアタシの何が分かるのよ! アタシは絶対話さない!つー、口聞いたら負け!みたいな空気をガンガンのビンビンに発してるわけ。」
で、傍らの親は、
カウンセリングつーものは何か一言で子どもの心に届くような感動の言葉をカウンセラーが発し、子どもが元の(親に従順だったころの)正しい姿(?)に戻ってくれる、魔法のようなものだと勘違い(というか必死なんだよね。親だもの)している人もいらっしゃるから、
『なんでうちの子は話さないんですか? 話せるようにすることが仕事でしょ!』
みたいなことを言ってくる人も、まあ、たまにはいるみたい。
アタシからしたら、病院でカウンセリングを受けられる=保険が効く=安価で上質な療法が受けられる(カウンセリングって療法って言葉使っていいんだっけ? ちょっと曖昧)
って、スゲーラッキーじゃん!! 超裏山なんですけど!
替わって欲しいぐらいやわー。
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(今でもたまに行っていますが)昔行っていたカウンセリングの先生が結構ぶっちゃけた人でオモロー(not山下)だった。
ので、いつかネタにしてやろーとずっと思ってた。
が、いろいろと問題もあろうということで封印していたのだが、もうそろそろこの封印、といてもいいんじゃね?
という気分になったので、先生とアタシの思い出などを語っていきたいと思う、という企画である。
カウンセリングの先生に、不眠について相談してみた。
「あのねえ」
ぐいっと乗り出す先生。
「みんなみんな眠れない眠れないっていうのね」
はい。主訴です。
「でもね、どんなに眠れない眠れないつってもね、その辺に3~4日寝かしてご覧なさい。
絶対1時間とか2時間とかは寝ちゃうんだから! 完全に眠れないってことはないんだから!」
先生の結論
「その辺に転がしとけば、人間はいつか寝るのよ!」
先生の主張
「眠れないのはアタシのほうよ!」
先生は論文を書いていて徹夜続きなのだった。
(この記事は前記事「鬱の穴:病院編」の続きです)
診察は終わったが、家に帰ってもまた寝てしまうだろうことが嫌だったので、カウンセリングに行ってみることにした。
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